最近は映画づいてるので、

ザリガニの次は”すずめの戸締まり”を

  見てきました。

新海誠作品は何と言っても絵が完璧以上で、

美しい描写に心奪われます。

そして、みずみずしい。

雨や水が流れるシーン、水たまり、透明な水、

水の描写もとにかく美しい。

言の葉の庭など梅雨の季節の公園の描写で

雨、雨音、が全体に響いて来る感じ。

天気の子なんて、まさに雨と道の景色の

反射など映像美が心地よい。

などと思いながら、すずめの戸締まりの

冒頭の水面に映る景色が綺麗だな～と

眺めておりました。

ザリガニの鳴くところも美しい沼地の

シーンも多くて、こちらも映像美も

素敵な描写だったなあ～と思いだしました。

すずめの戸締まり、

何の知識もなく見たので、途中で

なんだ～ロードムービーなんだ～！

と思いながら、へえ～そう来たか！

と口を丸くして見てましたよ。

人との出会いで優しさや

温かさを知り、それ故の決断を迫られて

辛いとこだな..と感じつつも自分なら

迷わず1人を選んでしまうかも...

すずめは道中、世の中捨てもんじゃない！

と感じてしまったから尚更悩みますよね..

地震の描写は3.11などちょっと思いだして

人によっては辛いのかもしれないかも。

自分も、仙台港の凄まじさと

陸前高田の絶望を、後から見に行ったのに

その時のまま、時が止まっていました。

仙台の道の脇に

オモチャの様に無造作に潰れた車が

ミルフィーユの様に積まれていて、

それが延々に続いていて

言葉がありませんでした。

こんなのいつ、復旧するの？

そして映画にもありましたが、建物の

上に船が乗ってるのも、巨大なタンカーが陸に

どん…と上がっているのも

目の当たりにしました。

こんなのどうやって避ける？

何も考えられませんでした。

ショッピングセンターの高い壁の上に

波が押し寄せ水位がここまで来ていた

と言う跡が生々しく残り、

ここに居た人達の絶望しか感じませんでした。

自分の子供は何とか無事でしたが、

支給された食べ物の物資を、

自分は食べないで他の人に分け与えて

大人になった子供に、感動したのを

思いだしたりしていました。

と、過去を感じながらロードムービーに引き込まれていました。

まあいろいろ突っ込み所はあるけど

分かりやすくて、新海誠らしくないかな？

とちょっと感じましたが楽しく見られました。

時間があっと言うまでした。