starressのブログ

日々の、出来事を何となく綴りたいと思います。

間違いメールからまさかの.....ストレンジャー

約4年前、地元の野理子から、

間違いメールが来た。


『久しぶり、元気?』


あれ、何で俺に?



明らかに間違いメールだった.......


他の男に宛てた短文だったが、彼女は

12年前にテニスを個人的に教えた事があった。

会社の同僚で、くりくりした目をした、

可愛い娘だった。


『久しぶり、俺は○○だけど(笑)』


『ごめんなさい❗️間違えた!』


『間違いだったけど、嬉しいよ野理子さん!』


『あの日のテニス以来だな』


『そうだね、もっとテニス教えて

                                 欲しかったんだよ。』

『会社が駄目になってしまったから、

                              あれきりになったよね


『俺、お前に憧れてたんだよ』


『え?あの時言ってくれれば良かったのに(笑)』


と冗談交じりに会話したら.......


そこからメールの

                    やり取りが始まった。


野理子は旦那も、同じ会社で共働きだった。

しかし、会社の閉鎖により、夫婦共々

失業.........。

野理子は介護士をしながら、生計を

立てているとの事だった。

旦那は、あれから定職に着けずに

派遣などしているらしい。

現実は厳しいのだ....


旦那はいつもパチンコばかりで、

       寝室も別で、夫婦の会話も今は、

                                        あまり無いらしい。


サッカーをしている娘の応援が、

生き甲斐だと言っていた。


たまにメールを、やり取りしながら、

彼女の居る街に行く機会が出来たので

10数年振りに会う事になった。


一緒にテニスをした公園で、待ち合わせた。

陽射しの良い爽やかな日だった。

彼女の軽自動車が来て、

かなり久しぶりの再会で、胸が踊る.....


元々童顔だが、肌もきれいで若々しい

赤いチェックのシャツにジーンズと言う

ラフなスタイルだった。




彼女の車に乗り込み、お互い


『変わらないね』と褒めあった(笑)


彼女の介護士の話しで、老人とのふれ合い

や、命のやり取りの危険がある夜勤の

勤務だったり、まだまだ覚える事が

たくさんあると話していた。

真面目で、仕事への姿勢がぶれてない。

そんな中、旦那はパチンコばかりで

最悪と不満を漏らしていた。


時間が立ち、木漏れ日の中

彼女にキスをした......

じっとしたまま動かなかった。


『君が欲しい』と言ったら


『いいよ』と答えた。


『旦那とはずっとしてないの、

                      だから10年振り.....』


太陽の元、彼女の肌が露になり

                                  とても綺麗だった。


木漏れ日の中、激しく反応していたけど、

一切声を出さないので、驚いた。

こんな人もいるんだ?


『10年ぶりどうだった?』


『うん、凄くかんじたよ.......』


と、言ってくれたけど


違和感があったので、


『俺の事、あんまり好きじゃないでしょ?』


と聞いたら.....


『優しくしてくれたから....』


と言う事だった。


なにそれ?それだけなんだ?

想わず、ずっこけた(笑)


それから半年くらいメールは続いたけど、

彼女は真面目過ぎて、疲れる面もあり、

あの事は絶対秘密にしてください。


街で会っても絶対声を、かけないでください。

馴れ馴れしくしないでください。

他人の振りをしてください!

と、一方的で、

彼女からの提案で、別れる事になった。


そんな彼女に

ビリージョエルのストレンジャーを

贈りたいと思います。


タイトルの「ストレンジャー」とは、"見知らぬ人“という意味です。


この曲で歌われている “見知らぬ人" とは、人が内に秘めている “別の顔" (本性) の事のようです。


それは、普段は人に見せないようにしていますが、ふとしたタイミングで露わになります。


そして、それは自分ではコントロールできず、「自分の運命は “別の顔" に操られているようなもの、だから上手くいかなくなってしょうがないし、落ち込む必要だってない。"別の顔" に操られるまま思い通り生きればいい」と腹をくくっている言葉に聞こえます



僕らはみんな、別の"顔"を持っている、ずっと隠している顔を。

誰にも見られていない時だけ、露わにする


サテンで作られた顔もあれば、鋼鉄の顔に

シルクやレザーでできた顔

どれも見覚えのない顔だけど

僕らはみんな、それをつけたがる


中略~


昔、僕は自分をたいそうなロマンチストだと思ってたけど

女性はよくわからないものだと、痛感させられたよ

僕が強く抱きしめても

彼女は応えてくれないのさ

まさに別の顔に一発喰わされた気分だったよ