starressのブログ

日々の、出来事を何となく綴りたいと思います。

トライアングルの果てに.....



高校卒業して、怪我で退院した

俺の部屋に友達の根津と、

女友達の文代と友子が来ていた。


友達の根津は、文代と付き合いだして

間もないので、二人だけの世界に

浸っていたよ。

俺が同じく文代を好きなのを知らずに、

自然に二人は肩を寄せ合い、

根津は文代の体を撫でていた。


俺と友子は、目を背けて視界に

入らない様にするしかなかった。


自分は文代を好きなのを、

押し殺していたけど、

さすがに心が耐えられなくて、

部屋から出て

下に降りて行ってしまった。


そして、二人の居る部屋には辛くて、

...........戻れなかった。


俺は怒りと嫉妬で

心がズタズタになっていた。


俺が戻らないので、

二人と友子は察して


『帰るね』


と言って下に降りて来た。



友子をひとりぼっちにして

悪いと思ったが、心は限界だった...



駄目だ....友達だけど、

もう一緒に居るのは辛くて哀しい。

耐えられない...

俺は根津を避ける様になった。


最も根津は文代とのデートで

忙しくて俺と会わないのが、

日常になっていた。

部屋でクイーンのアルバム


世界に捧ぐの


フランクのポスターを

見上げると、

フランクが泣いている様に見えたよ。

下には


WE ARE THE CHAMPIONS


の文字をペイントしていたな....



チャンピオンは根津くん、


君だよな...


とため息を


ついた自分だった。


しかし1ヶ月後に文代が、

一人で俺を訪ねて来たのだった........


『久しぶりね、元気?

      暇だから来たよ~』


色白で、女優の川上麻衣子に似ていて


唇もぽってりしていて、19の俺には


眩しい存在だった。


『久しぶり、元気?』と聞くから


『ああ、元気だよ、今日はどうした?』


と言ったら

『しばらく顔見てないから、見に来たよ』


と言う事だった。


しばらく話をしていたが、手足も


冷えてきて......


春先でまだ、寒いので掛布とんを出して、


二人でくるまった。


笑い話をして、時間も経ち


目と目が合って、潤んだ瞳の


彼女が、怪しく微笑んだ。


俺は自分の気持ちを押さえきれずに、


『キスしていいか?』


と聞いたら


『いいよ』


とかすれた声で


文代が答えた。


それが、俺のファーストキスで、


ぽってりした唇に、自分の気持ちを重ねた。


そして首や耳にキスして、


『昔から好きだったと告げ』


服を脱がせた。


そして、


『俺は初めてだけど、お前は?』


と今更ながら、アホな質問をしてしまった。




少し間を開けて


『なら試してみれば?』


と目を見つめながら優しく言った。



甘い香りに包まれて


彼女の白い肌が露になると


透き通った様な肌に、我を忘れた....


下着を、脱がせて


茂みに指を滑らすとそこは.....


熱く潤っていた


そして、彼女は歓喜の声を出して


こう言った。


『入れるだけだよ......

                    中に出しちゃやだからね!』




.............


終わった後に、彼女が言った。


『あたしが初めてじゃなかったから、


             あいつ.....


                 気分をわるくしてさ』


と不満げに言ったのだった。


根津は純粋過ぎたのだろう.....


それが、原因で二人はすれ違い


はじめていたらしい....


1980年代は、処女性は重要だった?


まだ、名残はある時代だったかもね。




そして甘えた声を出しながら、


俺の名前を、呼んで帰って行ったのだった。



お前は、悪い女だよ....




でも俺はお前が好きだよ...