starressのブログ

日々の、出来事を何となく綴りたいと思います。

彼女のその後と、ミスターグッドバーを探して

体だけの関係の佐由美に、


お見合いを機に別れを告げられて


久しく時が過ぎていた。


佐由美はお見合い相手と、


結婚して、愛のない結婚生活を


送りながらも、子どもを2人生んで


見た目は堅実な生活を、送っていた。


しかし出会い系で、


男を見つけて自慢話を


していると巷で、有名になっていた。


そして、とあるパーティーで、


偶然一緒になり、


多分10年ぶりに会話をした。


『しばらくぶりだね、元気?』


『元気よ~貴方は変わったわね』


『そうかい?』


『真面目になったわね』


そしたら一緒に同席していた、


同僚の恵理子が、


『あなたたち、付き合っていたの?』


と2人のただならぬ雰囲気に、異変を


感じたらしい.....


『まさか~全然!ただの知りあいだよ』


と2人で否定したが、


『絶対違うわ.....あたしは場違いみたい』


と、その場を立ち去ってしまった。


2人とも肩をすぼめたが、


どうしようもないので、


『車で話そうか?』


と、彼女の空間で再会した。


10年ぶりに舌を絡めて、あの頃と


違う何かを感じながら、


佐由美は激しく声を出していた。


そしてパッと唇を離して、


こう言った。


『あたし初めて、心から愛する人に


出会ったの!』


『愛し合う事の素晴らしさが

                           ホントに分かったのよ』


『彼の為なら何でもしてあげたいし、

彼もあたしを世界で一番愛してるって

                                  言ってくれてる!』


『愛する事が、何なのか今は心から

                                     実感出来るわ!』


『旦那は愛してないのか?』


と聞いたら



『話しもしないわ』


『でも子供だけは、可愛い』


『だから一緒に住んでるだけ』


と切り捨てる様に言った。


『彼との愛は本物だわ!』


佐由美は勝ち誇った様な高揚感で


満ち溢れていた。


『あら?貴方は彼女居ないの?』


『てっきり、遊んでると思ってた』



佐由美は、なんか....


逝っちゃってる感じだった。


これは、もう


関わり合わない方がいいな...


と思ったので....



『その彼と幸せにな.....』


と、車を降りてそのままパーティー


に戻った。


そして何事もなかった様に


振る舞いパーティーを後にした。





それから半年後、佐由美の旦那が


急死したと......


風の噂で聞いた。


姑のいる家には、残る理由が


ない筈だから、家を出る事に


なるだろうが、姑たちは


後取りが欲しいから、ひと悶着


あったのかな....


それとも、家に残り不倫相手と


密会を続けるのも、彼女なら


有りかな?


もちろん、その愛する彼と、


どうなったかは


知る由もない........


彼女の、愛の現実を知る事に


なりそうな気もするが....


幸せになれたのか、どうなんだろうか。


と、思いながら既に20年以上


経過しているので、どんな形であれ


孫たちに囲まれて、楽しく過ごして


いるであろう......かな?


そんな彼女には、

映画ミスターグッドバーを探して...の

主題歌~を送ります。




映画 『 ミスター・グッドバーを探して(Looking for Mr,Goodbar) 』 original sound track 1977.


出身女性ジャズ・シンガー「MARLENA SHAW」の'78アルバム"Acting Up"からのカット。ダイアン・キートン主演、リチャード・ブルックス監督作でジュディス・ロスナーの小説の映画化作品「ミスター・グッドバーを探して(Looking for Mr. Goodbar)」の主題歌。女教師が麻薬とセックスに溺れ身を滅ぼしていく様を描いた映画にぴたっりと合ったマリーナ・ショウの哀愁の歌声が響く。