starressのブログ

日々の、出来事を何となく綴りたいと思います。

スプリットパーソナリティー③とボディランゲージ


睦美の中の、弘の人格は.....

金が無くなると家に帰るしかなく、

睦美は神経質な兄の言葉に、息を潜める

しかなかったらしい。

そうして心にストレスを溜めて、

次に行うのは、カミソリを手に

リストカットだった.......

右腕に何度も何度もカミソリの

刃を入れて薄く切るのだった。

右腕に切る場所が無くなると

今度は左腕に刃を入れる.....

そして、その血まみれの腕の

写真を携帯に送ってくるのだった。


多重人格を知らずとも、大概の男

はこれで逃げ出してしまう。

腕の傷はそのまま、心の傷だと

思う....

それを分かって欲しくて睦美は

写真を送りつけるのだろう.....


『切っちゃったよ』


とメールを送ってきた。


『どうして自分を傷つけるんだよ?』


『切ると落ち着くんだよ.....』


弘が言った。


『止められないのか?』


『...........』


生々しく、それはショッキングな

写真としか言い様がない.....


『睦美がどんどん元気がなくなって

行くよ......』


と弘が解説していた。


こんなやり取りは、日常茶飯事だった。


『あれを見て、良く

逃げ出さなかったな』


弘が、言った。


会ったら両腕は包帯だらけだった。


『痛くないのか?』と聞くと


『そりゃ痛いよ...』


『でも、貴方に会ったら元気が出た!』


もの凄く明るく弾んだ声で、話した。


『あたしは、由麻だよ』


『由麻?初めましてだな』


第四の人格、由麻だった


設定は20歳の学生らしい...


明るく活発で、行動的な性格だ。


暗く落ち込んで行くオリジナル


の人物 睦美の影が薄くなっていく中


奮起して、出て来た。


とにかく張り切って、行動するので


『いつも由麻で、いいんじゃないか?』


と言ったら、


『由麻は主人格じゃ、ないから

ずっとは出られないのよ~』


と明るく言い放った。


『ねえ抱いて...ホテル行きましょ。』


と話したのは美千代だった。


相変わらず美千代の締め付けは、


独特だ。


果てても、そのまま根本を


締め付けるので、


何度も復活出来そうだった。


そして、美千代に話しかけた。


『由麻と変わってみないか?』


『あら、いいわよ~』


パッと目を見開いて、


『え?なに?』


と焦っている由麻がいた。


『由麻?由麻を抱いていいか?』



『え?なんで?急に言われても

心の準備が出来てないわ.....』


身体から脂汗がじわっと出るのが


分かった。


ほんとに緊張しているのが、


伝わってくる...


『ちょっと待って!私初めてなの!』


『恥ずかしいわ、え?もう裸なの?』


『由麻、優しくするから、

いいだろう?』


『うん』


と由麻がうなずいた。


『なんか、入ってくる!

なんか、入ってくるよ.....』


ほんとに脂汗で、しっとりと


身体が小刻みに震えていた。


そして猫が、鳴くような声で


反応していた。


あそこはまた、美千代とは


違うソフトな感じだった。


俺は違う人格を抱くと言う


不思議な感覚に酔い知れていた。


『どうだったバージンを

失った感じは?』


『痛くはなかったけど、なんか


変な感じ.......』


『気持ち良くなかった?』


『良くわかんない』


『そっかわかんないか(笑)』


『睦美?出てこれるか?』


『やっと、呼んでくれたのね

嬉しいよ』


『あ?なに?入ってる状態で

呼んだの?』


『ちょっと待って!』


俺は悪戯に激しく責め立てた


『あ!逝く逝く逝く~!』


由麻と、違い反応がいい。


それぞれ人格が違うから、

反応も、違う.....


美千代、由麻、睦美、と


3人と愛し合い、


睦美は


『こんなに気持ち良いのは

初めてよ.....』


と言って、静かに消えた....



睦美のアパートの近くの


店で、ご飯を食べさせて


弘が


『ありがとうな、今日はみんな


幸せだったよ』


と、言って別れたが、彼女を


取り巻く家の環境は、何も変わらない


またリストカットするのだろう....


そして、次に会ったら


新しい人格、芽唯が牙を剥いてきた。



感覚はザドゥーリーズの

ボディランゲージ。




THE DOOLEYS - Body Language


メンバーはドゥーリー家の6人兄妹(ジム、キャシー、アン、フランク、ジョン、ヘレン)に、ボブ・ウォルシュ(アンの夫)、アラン・ボーガーンが加わった女性3人男性5人の計8人で活動していた。


日本でも女性ポップグループブームやその後のディスコブームに乗ってノーランズ、アラベスク、

ABBAなどと並ぶほど知名度を上げ、

「ウォンテッド(Wanted)」「アイ・スパイ(I spy)」などがヒットチャート入りを果たした。

特に1979年に発売されたシングル「ウォンテッド(Wanted)」はオリコン総合シングルチャート12位、50万枚のセールスを記録[1]。オリコン洋楽シングルチャートでは1979年10月15日付から10週連続1位を獲得した。


1980年に開催された第9回東京音楽祭では、

「ボディ・ランゲージ(Body Language)」

が金賞を受賞した。


なお、現在でも当時のメンバーのうち、アン、ヘレン、ボブは現在でも南アフリカ共和国で「Shiraz」というバンドのメンバーとして活動を続けている