starressのブログ

日々の、出来事を何となく綴りたいと思います。

久しぶりの再会と....銀河のアトミック

1982年に....

友人の根津くんと恋人同士になった

文代と2人を同時に

失ってから久しく時が過ぎ

ある日街角で、

後輩にばったり

出会った。

後輩の名は清人、

色白で綺麗な顔立ちをしていた。



『先輩、久しぶりです。

元気そうで何よりです。

今は仕事何してるんですか?』


などと世間話をしていたが、


『所で高校で、先輩のタメで

文代っていましたよね?』


『ああ、居たけど、どうしたの?』


『彼女の事、何か知ってます?』


と聞かれ、


『ああ確か、根津と付き合っている

と、おもうけど....』


『でも色々あったから、別れて

いるかもしれないね』


『何があったんですか?』


『良くある男女の仲だよ』


『先輩とも何かあったんですか?』


『まあ....ちょっとな、振られたけど(笑)』


清人は唐突に言った。


『今俺と付き合ってるんですよ』


『え~、お前なあ、散々聞いて

おいて、それはないだろう......』


ほとんど表情を変えない清人は

こう言った。


『今一緒に住んでるんですよ』


『何?そうなんだ......良かったな....、』


『今度遊びに来ませんか?』


と聞かれて


『いや遠慮しとくよ』


と言ったが、


『文代が逢いたがってるから』


と半ば強引に誘われたのだった。


実に久しぶりの再会だった。

相変わらず色白で、けだるそうで

色っぽい笑顔は健在だ。


文代の第一声は......


『お前なあ.....

        みんなベラベラ喋りやがって、

                                大変だったんだからな』


『すまん、つい話してしまった』


笑ってごまかすしかなかった俺だ。


後輩の清人はどこ吹く風だ.....


清人は1度ヤクザの世界に知らない


うちに入会しそうになり


抜け出す為に


リンチにあったが


一切.........


抵抗せずに耐えたと言う。


『あの時は死ぬかと思ったよ』


『本気で殺されるかと思った』


『ヤクザに入ったら終わりだから、

必死に耐えたよ、リンチされてから

しばらく放置されて、

自力で逃げて来たよ、

奴らは追って来なかったから、

多分許されたんだろうな』


そんな清人に文代は惚れたのだろう


とても敵わないと思った。


だから全て知っていて、この余裕だ。


そして俺の耳元で


『こいつバックから責めると

そこらじゅうに聞こえるくらい

凄い声だすんだぜ』


とニヤリとした。


『そ......そりゃあ....凄いな』


とビックリした俺の顔を見て

楽しんでいる様だった。


その向こうで、キョトンと、

こちらを、眺める文代を見て


『何でもね~よ』とまた、ニヤリ。


そしてまた、文代達との付き合いが

また、はじまった。


今はもう、ただの友だち....でね。


何度か遊びに行って、ある日

文代だけがいた。


酒が入っていて、かなり酔っていた。


『早く入って』


と言われ座布団に座ると、

すぐ隣に来て


『ねえ~今でもあたしの事

好きなんでしょ』


と甘い声で囁いてきた。


『いや、そんな事ないよ.....』


『嘘ばっかり、あたしが好きで

たまらないんでしょう?』


と唇を、重ねて来た......


そう俺の初めての女はお前だよ

キスも、それ以上も.....


『あいつ、歯科医院の同僚の博子に

手を出したのよ、

彼女はバージンだったのに.....』


『あたし、どうすればいいか......

わか、ない』

と涙を流した。


俺が事故で入院した時に

毎日、毎日、文代と友子が

お昼休みに

遊びに来てくれていた。


その中に博子がいた。

俺は全く博子を、知らないが文代の

付き合いで、仕方なく来ていた。


ちょっと図々しい所があったが、

まあ特徴もない普通の子だったな....


まさか、彼女に手を出すとは.....


清人は本気じゃないから、恐らく

博子はかなり傷ついてるのだろう.....

だから、文代もどうしていいか、

答えは出ないのだろう.....


文代は既に受け入れ態勢OKだった。


スプーンの様にかき混ぜると、


目をとろんとさせながら


『駄目!そこは秘密の花園よ.....』


と目を見つめて誘ってきた......


『今でも好....』


と囁き掛けたら


アパートの窓に車のヘッドライト

が煌々と映り、清人が帰ってきた

のだった。


全て無かった様に振る舞い、

しばらく話をしてから

俺は帰った。


それから彼女の所には1人では

行かなくなり足も遠のいた.....


やがて2人は結婚して、子供も

生まれ幸せだったが

十数年後に離婚したらしい

と、人伝に聞いた。


そして清人は若くして

白血病になり亡くなったらしい...


ある日街角でばったりと文代

に出会った。

痩せて身体が引き締まり

別人の様だった。


お互い忙しかったので、

取り留めのない

会話をして、そのまま

別れた....が

連絡先、聞いとけ良かったよ...

と、後悔した。


『貴方とはずっと友だちでいたい

だから、もう会わないなんて

別れるなんて、言わないで』


などと、笑っちゃう内容で

ぐしゃぐしゃに泣いてくれたなあ....

あの頃が辛いけど、懐かしい....




あれから20年以上経つが

元気でいて欲しいな.....



高校時代、文代の初めての恋人、

哲夫と話していた時に、


『この曲が好きなんだよ』


『俺も好きですよ、いい曲ですよね』


と言ってたけど、この時


文代の........


恋焦がれる相手だったとは知らなかった。


彼の存在が、後の友だちの根津くんを


苦しめる事になり、バージンじゃなかった


と言う理由が、別れの原因になっていた。


まさにアトミック級の存在だったんだろうな....



ネツトから抜粋


銀河のアトミック

ブロンディ―


Official Video


ブロンディ―と言えば「コール・ミー」や「ザ・タイド・イズ・ハイ」が代表曲だが、ちょうどその両曲にはさまれてリリースされた「銀河のアトミック」も、良い曲だ。


邦題タイトルにある「銀河の~」というのは、かなり適当につけた感があるが、原タイトルは「アトミック」ときわめてダイレクトかつシンプルである。


米ソ冷戦構造はこの時期にも厳しく世界を覆い、いつ「核戦争」が起こるかわからない不安に苛まされていた時代背景がある。


楽曲としては、当時のディスコ、パンク、ロックの音調を混成して響かせており、また、ほどほどにダンサンブルである。


テクノ・サイケ的とで言えばよいのだろうか。


オフィシャル・ビデオでは、デボラ・ハリーらバンドのメンバーは、みなおかしな格好をしており、動作もロボット風のしぐさをしている。


また、街角で踊っている人びとも、かなり(チープな)近未来的でありながら、放射能の影響と思われるが、容貌に変化が見られる。


どうやらここれは、核戦争後のナイトクラブ、という設定のようだ。


歌詞をみても、"Make it tonight, make it right"とか"Your hair is beautiful"といった、一見他愛もない言葉が続く。


だが、何度か高音で"Tonight"と繰り返されたあとに、デボラ・ハリーの低い声で"Atomic"と言われると、鳥肌がたつ。


また、映像では、このシーンと、冒頭と終盤で三度、キノコ雲が現れる。


いってみれば、「メッセージ・ソング」なのであろう。


ポップであるが、ヘビーである。