starressのブログ

日々の、出来事を何となく綴りたいと思います。

スプリットパーソナリティー④



とある繁華街で、睦美の人格


弘と、待ち合わせた。


弘は様子がおかしい.....


『大丈夫か?フラフラしてるぞ?』


『仕事をしてきたが、客に何か

されたらしい、感情が押さえられない

みたいなんだよ....』


弘とは違う人格が現れて


『あ~!身体がおかしい』


繁華街の真ん中で、突然暴れだした


これはまずいな.....と思い、


『少し落ち着け..』


と、言ったら....


『うるさい❗️』と怒鳴られ


ドスッと音がしたと思ったら


背中に蹴りを入れられた。



道行く人達が、なんだ?と騒然となり


注目を、浴びていた。


ざわざわとしていた......


俺も蹴られて、カッ❗️となったが


一緒に怒っていられないので、


『どうした?落ち着け』となだめたら


『身体が、おかしい!なんとかしてよ』


『あ~もう!あ~』


と叫びながら、もがいていた。


回りは騒然としていた....


『大丈夫、大丈夫だから』


と、人目を気にしながら


半分虚ろな状態の、彼女の


手を引いて繁華街から何とか


離れた。


また、暴れられたら困るので


一旦ホテルに入るしかなかった。


小心者の俺は生きた心地がしなかった


し、警察でも呼ばれたらなんて


説明したらいいものかと、焦っていた。


飲み物を飲ませたが一向に


落ち着く様子はなかった...


そして、お前は誰なんだ?と聞いたら


『私は水咲、水咲よ』と言った。


『今すぐ抱いて!抱いてめちゃくちゃ

にして~』




と服を脱ぎ捨てた。


俺もそれに応えて、服を脱ぎ捨てて


潤みきった水咲に入った。


背中に爪を立てられて、


痛みのあまり、俺は顔を歪めた....


激しく


逝きまくりながら水咲は


『まだ、足りないわ!もっと


もっと、激しくして!』


半ば絶叫に近く叫んでいた..。


殆ど狂気の様に変貌していた


水咲を逝かせまくって、


落ち着かせるしかないと


更に激しく攻め立てた.....



とめどなく逝きまくる姿は、


いつも通りだが、やはり


普通ではなかった。


はあはあ言いながら、少し


落ち着きを取り戻した。


水咲に


『一体何があったんだ?』


と聞いた。


すると、かなり落ち着き払った声で


『何か催眠術みたいなのをかけられた


らしい』


と低い声で言ってきた。


『俺はこいつらの最も中心にいる』


『弘じゃないのか?』


『俺は全員の中心、弘じゃない』


『俺が出る時は緊急事態の時だよ』


『水咲は、突然生まれたばかりの人格


だから、手がつけられなかった』


『落ち着かせてくれて、ありがとう』


とそいつは言った。


『俺は街中で、蹴りを入れられたん

だけど!

中心人物ならなんで

その時出て来ないんだよ?』


『すまない、出て来れなかったんだ

水咲が、生まれて暴走してたからな』


『お前は一番上で、みんな見えているんだな』


『ああ...』


『でも他の人格は、出ている時の事しか

分からないんだな⁉️』


『ああ、そうだな』


客に催眠術?か、薬か盛られて

おかしくなったんだろう......

それで自我が保てなくなり、

水咲と言う人格が生まれたんだ

思う。


『お前は名前、何て言うんだ?』


『俺か、俺はアタルだよ』


『そうかアタルなんだ、よろしくな』


『そんなに落ち着き払っているなら

いつもお前で、いいんじゃないのか?』


『そうしたいんだが残念ながら

ずっとは出られないんだ.....』


強くありたいと思う気持ちが、

男の人格を作ってるのかな?

と、なんとなく感じたよ。

一番集中してるから、長く持たない

人格なんだな.....


アタル、弘、睦美、美千代、由麻、水咲


の6人の人格で、構成されているんだな。


落ち着いた様に見えたが、薬?暗示?


の副産物で、ホテルから出ると


今度は弘が、荒れてきた。


些細な事で絡んで来て、


『じゃあ、どうすりゃいいんだ?』


と、聞いたら


『お前も、俺から離れて行くんだろ』


頭に来たので


『知らんわ、勝手にしろ!』


と、言ったら


『うわ~!』


と叫んで


げんこつでコンクリートの壁を


殴り始めたのだ!


遠慮がないその拳はみるみる


血だらけになっていった。


『何やってんだよ、止めろ!』


全力で、阻止しないと骨折する


勢いだった。


ただでさえ、リストカットで包帯


だらけなのに、これではまるで


ミイラみたいに、全身包帯だらけ


になってしまう。


『もう止めろ、骨折するぞ』


『大丈夫だから、もう止めろ』


多重人格は自我を押さえられない


から、次々と違う人格が、出来てくる


のを、改めて思い知らされた。


深夜の繁華街で、彼女の嗚咽が


響き渡り、何とか家まで送り


これでは、こちらが持たないな.....


と実感した。