starressのブログ

日々の、出来事を何となく綴りたいと思います。

彼女とアージェント

20歳の頃の自分は、

彼女七菜子と付き合いながら、


知り合いの彼女、佐由美と

関係を、持っていた。



午前中、彼女の七菜子が仕事前に

家に来ていた。

特にいつもと違った様子はなかったが、

愛し合った時に、いつもと違う違和感を

感じた。

それは、今までなかった積極性.....

激しいキスはいつもと変わらないが、

我慢出来ないとばかりに、身体を

求めて来た。

もともと口数が、少ない彼女だが

身体は多くを語って来た。


早く、

貴方が、

一刻も早く、

私に

来て!

凄く欲しいの!

とばかりに


畳み掛けて来た。


激しいキスを交わしながら、流れる様に

しなやかに手が上下していた。

いつもは受け身の彼女が、この日は

別人の様だった。


そんな激しさを歓迎しながら、


俺もその雰囲気に飲まれて行った。


一体何があったのか?


考える事もなく、激しく愛し合った。


何故なら...........


七菜子が、帰った午後から


佐由美と逢う約束をしていたからだ。


七菜子が仕事に向かった。



1時間後に佐由美が家に来た。



世間話をしながら、徐々に唇が


近くなり、ゆっくりと口づけを交わした。


水玉のワンピースを着て来て、


『脱がせ易いでしょ!』


と微笑んだ。


そして


『どうして、今日は元気がないの??』


と聞かれ、


『すまん、さっきまで七菜子と関係してた』


『はあ..?...だと思った』


と半分呆れ顔だったが、


身体は積極的だった。


『私がこうしてあげたのよ❗️』


とばかりに、激しく乱れて来た。


自分も、その気になり


七菜子の気持ちの変化になど


気づかなかった....


数日後、自宅に手紙が来ていて


七菜子からだった。


『もっといろんな人と付き合いたくなった』


『だから、お別れしましょう』


お互い、飽きてきたのは事実だったから


仕方ないなと思い、事実を素直に受け入れた。


ほんとに口数が、少なくて何を言っても


『いいよ』


としか答えなくて、何を考えているのか


分からなくなっていた。


何を言っても“暖簾に腕押し“で会話も


話す事も失くなっていたしね....


静かに俺たちは別れた....



程なくして、七菜子の友だちの小百合


悪戯な顔をしながら、俺の耳元で


囁いて来た。


小百合は全てを知っていて、ニヤリ


としながら、


『七菜子は既に元カレと逢っていたの』


『そして、貴方とまだ付き合ってる中で

                       元カレとキスして、

                              もうやりまくってたのよ』


『可愛い顔して

したたかな女なんだからね、七菜子は』


と言って去って行った。


そうか.....あの時の七菜子には


既に元カレしか見えてなかったのか...


だから、元カレへの


熱い思いを、俺に見立てていたんだな..


あの異常な、積極性は元カレへの


こうしたいと言う気持ちだったんだな...


しかし、他の男と寝ると気持ちも、身体も


こんなに変化するものなんだな....


佐由美と、寝たオレで彼女もガラリと

変わった。


知り合いはその変化に

気づいたんだろうな....


苦笑いしながら


ま、お互い様って事だったな.....


いや自業自得だったな。


この頃フォリナーのアージェント

を、良く聞いていたよ。

まあ、この曲の様なもんだったな....



恥ずかしいってことを知らずに

おまえはあちこちうろつきまわる

飛びたがってばかりで

地に足をつけるのを嫌うんだ

今の場所にとどまろうとして

地位を失おうとはしない

そんな風に生きたいんだな

カッコいい音楽に

ノッていこうってことかい


もう火がついてるよ

おまえの血管全体に

熱くてたまらないんじゃないか

でも痛みを感じないのか

おまえの欲望は普通じゃない

止まることができず

もう一度やってしまうのさ



でもおまえの目を見て

俺はときどき迷うんだ

誰か他の奴のこと

おまえは考えてるんだろう

わかってるよ

おまえにどう向き合えばいいかは

夜中に電話してくるのは

そういう理由があるんだよな




おまえは言う 大変なの!って

緊急事態よって、大騒ぎさ

おいちょっと待ってくれよ

緊急事態なのは

俺の愛の方なんだよ

そっちの方が緊急事態さ


おまえは嘘をつくんだ

俺の心にたいして

おまえはどこにでも行くけれど

見つけるのは難しい女

おまえは冷たい

センチメンタルのかけらもない

やり過ぎてしまうし

すごい神経質になっちゃう


永遠に続く愛なんて

探してるわけじゃないけれど

自分に必要なのはわかってるし

すぐにでも欲しいんだ

俺たちが分かち合える共通したもの

それは一つだけあるんだ

どんな時でも

どんな場所でも

必要なものが….......