starressのブログ

日々の、出来事を何となく綴りたいと思います。

彼女たちと、セイブアプレイヤー

20歳の頃、夜中俺は付き合っていた彼女

七菜子に振られてしまった。


しかも七菜子は元カレと、

復縁していた。

そして既に身体の関係を持っていた。


一部始終は七菜子の

親友?の小百合の丁寧な

説明により知る事となった。


仕事の関係で、七菜子とは

1ヶ月に一回もまともに

会えない関係が、続いていた。


そんな最中、元カレからの

アプローチがあり

そうなる関係に時間はあまり

必要なかったらしい。


親友の小百合は大きな瞳を

輝かせて、


『七菜子との身体の関係は

どうだったの?』


と以前の俺たちの関係に興味深々

だった様だ。


『別に.....』


と言ったら、


『貴方と付き合ってる最中に

元カレとよりを戻してキスして

もうやりまくってたんだよ』


『洗いざらい言いなよ~』


『....七菜子のキスは情熱的で

素晴らしかったよ』


とつい、口を滑らしてしまった。


小百合は満面な笑みを浮かべて


『そうなの~?』


と嬉しそうに微笑んだ。


『1人になったし、夜中に海でも

見に行こうかな』


と言ったら、


『あたし、付き合ってあげるよ』


と小百合が、言った。


『おいおい、

俺と夜中に海なんてヤバいだろ?』


『お前に手を出すかもしれないよ(笑)』


『いいわよ、貴方と寝てあげても』


と、また、悪戯に微笑んだ。


それは、ここだけの話で

実現はしなかった....

まあ、俺をからかったんだろう。





独り身になった俺を心配して

くれた、セックスフレンドの

佐由美は、友だちの裕子を

紹介してあげると、言った。


佐由美と彼と、俺と3人で

裕子に、会った。

まあ、何度か見かけた事は

あったが、正式には

初めてだった。


裕子は細身で、顔は地味だが

語り口は、1つ芯が通った

しっかりした、感じだった。


彼女に、熱をあげたのは

俺ではなく、佐由美の彼だった。


理由をつけては裕子の

勤める喫茶店に佐由美の彼と

通っていた。


2人は話しも合って、

俺はそんな2人を

黙って見ているしかなかった。

俺は裕子の喫茶店に

足が遠のき.....

行かなくなっていた。


佐由美も彼の気持ちに

気づいたが


どうする事も出来ずにいた。


そして遂に


佐由美の友だちの裕子に

本気で、惚れてしまっていた。



喫茶店勤務の彼女はエプロンが

良く似合う、ちょっと姉御肌

な感じだった。

佐由美の彼は裕子を誘い

何度目かのデートで

彼女にキスをしたら、


『お願い!もっと強くだきしめて』


と震える声で懇願されて、

知り合いは、ノックアウト

されてしまった。

そして、既に心が離れた

佐由美に

完全なる、別れを告げた。

佐由美は泣きながら、

嫌だと言ったが、

裕子に心奪われた佐由美の彼には

もう、その言葉は届かなかった.......


そんな失意の佐由美から、


『逢いたい.....』


と、言われて


『別れたばかりで、大丈夫?』


と、聞いたら


『忘れさせて...』


と、言われた。


『うん、分かったよ

忘れさせてあげるよ』


と、俺は言った。


佐由美は、また震える声で、


『めちゃくちゃにして......』


と囁いた。


そして激しく愛しあいながら、


彼女は泣いていた。


次から次へと、涙が溢れて来ていた。


激しければ激しいほど、


佐由美の嗚咽は悲しく響いた...


涙で顔がグショグショで、


俺は彼女を優しく抱き締めていた。


『貴方に紹介したばかりに

こんな事になるなんて、

バチが当たったのね...』


『ごめんな、俺が紹介されたのに

裕子とは、全く合わなかったよ』



『これは運命なんだね.....』


佐由美がポツリと、言った。





それから、佐由美とは何度か会って


愛し合ったが、


お互いに対する愛情と


言うのとは違っていた。



ある日佐由美は


“お見合い“


をする事になり俺とはもう、


『会わない』


と言った..


『え?そんな事言うなよ....』


と言ったが決心は固かった。


彼女は親が決めた、家同士の


お見合いを選んだのだった。


『お前がお見合いだなんて、


恋する気になれば


いくらでも、出来るだろう?』


と言ったが、


『家同士が決めた事だから』


と、似合わない言葉だった。


今どき、家同士の決めたお見合い

なんて、存在するんだな.....


と驚きもあった。



確かにこの時代、1980年代


親の決めたお見合いに、素直に


従い結婚する娘たちは以外に


あったと思う.....


とにかく、俺は彼女の


七菜子にも、佐由美にも振られた。




佐由美の彼は、結局


裕子とは上手く行かず


手の平を返す様に


すぐに振られてしまった。


七菜子も、元カレと長続きせずに

他の男にまた乗り換えたと、

小百合が教えてくれた。

七菜子は何度かそれを繰り返して

髪も腰まで長くなり、イメージが

変わっていた。

数年後に、年下のスラリとした

男の子と結婚したと、小百合か

教えてくれたよ。



佐由美はお見合い相手と、

結婚して、愛のない結婚生活を

送りながらも、子どもを2人生んで

見た目は堅実な生活を、送っていた。

しかし出会い系で、男を見つけて自慢話を

していると巷で、有名になっていた。





この時期には

DURAN DURANの


セイブ ア プレイヤー


を、良く聞いてました。

この、曲を聞くと心が落ち着きましたね


(以下ネットより引用)



Duran Duran の


"Save A Prayer"


は彼らのセカンドアルバム


"Rio"


からシングルカットされて

1982年に全英2位の

大ヒットとなりました。

アメリカでは当初シングル化

されなかったのですが、

PVが人気を博したことで、

サードアルバム


"Seven And The Ragged Tiger"


発表後の1985年

にシングルとしてリリースされて

最高位16位を記録しました。


 ここで「save a prayer」とは

「祈りの言葉はとっておいて

(今は口にしないで)」

という意味なそうです。


セイブ ア プレイヤー歌詞


メインストリートの隅で

壁のそばに立っている僕を君は見た

ライトが君の窓に光っているんだ

一人でいるのはそれほど楽しくない

君の視線はスリルを探しているんだ

何が必要なのか君はわかってる

どこへ行くべきかも


僕のために祈らないで

祈りはこれから来る

朝まで取っておいて

祈りの言葉は言わないで

朝まで取っておいて..........